好きだよ




『君が好きだよ』

言葉にすれば在来たりで、使い古されたもの。

けれど、こんな言葉しか浮かばない。

頭の中が『好き』の言葉で埋め尽くされている。

考える必要のないくらい自然と口にしていた台詞も

気の利いた態度も何一つとして出て来ない。

信じられない程の戸惑に翻弄されて、滑稽で自嘲するしかない。

だが、それは不快では無くむしろ心地良くて。

これが恋と言うものか、と妙に実感していたりする。

だから、在来たりだけど想いの全てを込めて・・・


「君が好きだよ」



あとがき

本気で好きになったら、この言葉しか出てきません!ってのは私だけですか?



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