泡沫

ー二人でー




俺の側に居て・・・

君の側に居たい・・・


願うのは共にあること

想いは同じ

求めるのは互いだけ


なのに・・・

何故こんなに不安?

心が押し潰されそうになるのは、どうして?


カンガエナイデ


何処からか聞こえる声


シラナクテイイノダカラ


それは警告


メノマエニアルモノダケシンジテ


それでいいのか?


ソレデイインダヨ


でも不安は消えない


キヅカナイデ


願うような声


気付いてはいけない

そう思うのに・・・


「    」


呼ぶ声が聞こえる


「どうか気がついてください」


キガツカナイデ


「目を覚ませ」


メヲサマサナイデ


相反する言葉


マタケスノ?


何を?


ボクダケヲミテ


君は・・・


ボクハココニイルカラ


キラ?


アスラン・・・




目の前には愛しい君
優しい微笑み
俺が望んだ唯一の君

「キラ」
「何?アスラン」

囁いて抱き締めた
君が柔らかく微笑む
愛しくて涙がでた

「側に居て」
「側に居るよ」

抱き締めてくる温かい腕

「離さない」
「離れないよ」

抱き締める腕に力を込めた

君だけでいい
君さえ居ればいい
それだけが望み


もう呼ぶ声は聞こえない
聞くきもない
それがどんなに俺を思う声だとしても
そこに君はいないから
君はここにしか居ないから


二人だけの場所
ここにいつまでも君と・・・




あとがき

「泡沫」アスランsideです。
この話には、ラクスsideとカガリsideもあります。
ラクス&カガリが嫌いでない方は、そちらもどうぞ〜



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