泡沫

ー失ったものー




アスランが目覚めない


お前は何故目覚めない
私達が待っているのに

お前にとって私達はなんなんだ?

お前には必要ないものか?

何もできない自分が悔しくて・・・


キラ、助けてくれ
アスランを救ってくれ

もう居ないお前にしか救えない

それが悲しくて


『キラ・・・』


不意に聞こえた声

アスランを見るが眠ったままだ

気のせいか?

僅かな変化も見逃さないように、アスランを見つめた

すると、アスランが微笑んだ

目が覚めたのかと思った

だか、アスランは眠ったまま微笑んでいる


その微笑みは知っている

キラに向ける微笑み
キラだけの為の微笑み

幸せな微笑み


キラが最後に見せた綺麗な微笑みにも似ていて


私達は、お前も失うのか・・・


いや、キラを失った時に既に失っていたのか


二人の笑顔が見えた気がした




あとがき

「泡沫」カガリsideです。
文章がかなり怪しいですが、流してください;




Novel-SEED Index